・本質を問う場面では、速さはむしろ邪魔になる。
・速く答えを出そうとすると人は無意識のうちに、すでに知っているこたえの中から選ぼうとする。
・過去の知識の中を速く走るだけでは、まだ知らない場所には到達できない。
・本質はまだ誰も言葉にしていない場所にある。
・だから、急ぐほど思考はすでに知っている範囲に収まり、本当の答えは外側に逃げていく。
・速さを優先しすぎると、実は思考の幅が狭くなる。
・急いで答えを出すと、確かめる前に結論が固まる。
・固まった結論を疑う余裕が消えると、問い自体が浅くなる。
・浅い問いは、浅い答えしか生まない。
1.思考は速さではなく深さで動く:深く考えるとは、1つの問いの中に長くとどまることだ。問いの中にとどまると、最初には見えなかった別の問いが姿を現す。その新しい問いに向き合うと、またさらに深い問いが生まれる。この連鎖が思考を深くしていく。
2.待つことは思考の続きである:焦りは、本来動けるはずの思考を内側から押さえつける。また、答えに対してほんとうにそうかと問い返す余裕が生まれないという問題もある。
3.速い答えは問いを小さくする:本当の問いは、すぐには答えられないほどの広さを持つが、速く答えようとすると人は無意識のうちに問いを絞り込む。
4.理解は染み込みで起きる:理解とは知識を重ねることではなく、1つのことが内側に深く入ることだ。だが、多くの人は、多くのことを知ることが理解だと考えてしまう。
5.答えを急ぐ心が思考を固める:答えを急ぐ心は、思考を前に進めるどころか、思考を1つの形に固定する。そして、1つの方向に固定された思考は、別の可能性を見えなくする。
6.問いは静けさの中で育つ:問いが育つためには、問いだけがそこにある時間が必要だ。静けさとは、何も考えないことではない。1つのことだけが頭の中にある状態のことだ。
7.本質は手放した瞬間に姿を見せる:執着が緩んだとき、思考は強制された方向から解放される。解放された思考は、執着していたときには見えなかった方向に自然と動き始める。その動きの先に本質が待っていることがある。
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