1. 科学版「バイブコーディング」の登場
ツールの概要: 「Prism」は、科学論文の執筆に広く使われるマークアップ言語「LaTeX(ラテフ)」のエディターにChatGPTを直接組み込んだツールです。
バイブコーディング: プログラマーがAIを使って感覚的にコードを書く「バイブコーディング」と同様に、科学者が論文執筆や研究ワークフローにAIをシームレスに取り込める環境を目指しています。OpenAIの幹部は「2026年は科学にとって、2025年がソフトウェア開発にとってそうだったような(AIによる変革の)年になる」と述べています。
2. 主な機能と特徴
論文執筆の支援: テキストの下書き、文献の要約、引用管理などがエディター上で行えます。
マルチモーダル活用: ホワイトボードに書いた数式や図表の画像から、LaTeX形式のコードを生成することも可能です。
最新モデルの搭載: OpenAIの最新モデル(記事中ではGPT-5.2と言及)が活用されており、高度な数学的証明や仮説の検討もサポートします。
3. 背景とOpenAIの狙い
利用者の拡大: すでに世界で約130万人の科学者が、毎週800万件以上のクエリをChatGPTに送信しており、AIが研究の「中核的なワークフロー」になりつつある現状に応えたものです。
科学の加速: OpenAIは、AIがいきなりノーベル賞級の発見をすることよりも、日々の研究における「1万件の段階的な進歩」を積み重ねることで、科学全体を加速させることを重視しています。
4. 懸念点
科学界に「粗悪なAI生成コンテンツ」があふれることへの懸念や、AIによるハルシネーション(もっともらしい嘘)のリスクについても触れられていますが、利用者からは「以前より精度が上がっている」という声も上がっています。

