1.必須消費財
人間というのは習慣の生き物だ。日常の些細な行動は理性ではなく、条件反射で決まっている。経済が悪くなり、車や家を買い控えることがあっても、数百円の炭酸飲料や毎日使うカミソリ、お気に入りのチョコレートを我慢することはない。注目するのはマインドシェア、つまり、顧客の心の中の占有率だ。他の商品より少し高くても指名買いされる商品、これこそが価格決定権を持つということだ。
2.エネルギー及び公共インフラ
君の家に電気を送っている電線を別の会社がもう一本引きたいと言ってきたらどうする。「邪魔で仕方がないだろう」。水道管やガス管も同じだ。これらのインフラは物理的に競争相手が存在できない独占的な性質を持っている。特にAIなどには電源が必要であり、それを管理する送電網は非常に高い価値を持っている。
3.物流と鉄道ネットワーク
クリックひとつで注文された商品は、最終的には物理的に移動しなければならない。デジタルな取引が増えれば増えるほど、アナログな物流網の価値は高まるのだ。
4.保険および金融取引の決済システム
保険会社にはフロートと呼ばれる仕組みがあり、先に保険料を預かっているのに、その金を運用することができ、しかも利息を支払う必要がない。人々は不況になろうが、自動車保険に入るし、火災保険も入る。ルールで入るように決まっている保険もも多い。クレジットカード会社や電子決済プラットフォームのような電子決済システムも見逃せない。彼らは決済時の料金所を持っているようなものだ。
5.ソフトウェアとデジタルエコシステム
この業界のある種の企業は顧客を快適な牢獄に閉じ込める術を知っている。企業の基幹システムや会計ソフトを提供する会社だ。一度、そのソフトウェアを導入し、社員全員が使い方を覚え、過去のデータがすべてそこに蓄積されたらどうなるか。別のソフトウェアに乗り換えるのは背骨を手術で入れ替えるような激痛を伴う。スマートフォンのようなデバイスのエコシステムも同じだ。一度、クラウドに写真などのデータをあげてしまうようになれば、乗り換えるのが億劫になる。これをスイッチングコストと呼ぶ。
・投資の世界では、速く走ることよりも止まらないことの方が重要だ。
・多くの投資家は多動症のように常に何か売ったり、買ったりしていないと気が済まない。行動することこそが仕事だと思っている。だが、それは間違いだ。投資における金は売買によって生まれるのではない。待つことによって生まれるのだ。
・複利の邪魔をしないことこそが投資家の最大の仕事だ。
・ウォール街の教授たちは「卵をひとつの籠に盛るな」と教えるが、君が砂漠でオアシスを見つけたら、どうする? 水を少しだけ飲んで、また別のオアシスを探しに行くことはないだろう。そこで、存分に水を堪能するはずだ。
・中途半端な自信で百の銘柄を持つより、絶対の自信がある三つの銘柄を持つ方がリスクは低いと考えている。
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