通常の電解ニッケルめっきだと、不純物(この場合リン)を含まないが、電解ニッケルリンめっきだと電気めっきにも関わらず、リンを含むので、無電解ニッケルめっきとの区別が難しくなる。
判別方法としては、以下の通り
1.リンの含有量を調べる。
EDXやICPを使って、リン濃度を調べる。電解Ni-Pめっきはリン濃度が5wt%より少なく、無電解ニッケルめっきだとリン濃度が7~12wt%ぐらいになる。
2.膜の結晶性を調べる。
XRDを測定する。回折ピークをみて、鋭ければ(=結晶性が高ければ)、電解Ni-Pめっき。鈍ければ(=結晶性が低ければ、非晶質、微結晶)、無電解ニッケルめっきと判断できる。高リン濃度の無電解ニッケルめっきでは、非晶質特有のブロードな回折パターンが見られることがある。
3.元素マッピング
SEM-EDXやEPMAを使って、表面のリン濃度のムラを見る。電解Ni-Pめっきは局所的なムラになっていることがあり、無電解では、リン濃度が均一になっている。
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