「環境のなかでいかに生存していくかを設定した企業行動の長期的なパターンが戦略である。」(21世紀中小企業論)。そして、実際には最初から計画的に戦略を作ったところで環境が変化するため、あるいは見込み違いのために行動の結果が予想したものと異なることが多い。そのため、最初から「計画的に」作ったものというよりは試行錯誤を重ねた結果、ある時からその特定の行動パターンが「戦略」として定着することが多い。こうして考えてみると試行錯誤を許容しない集団が「計画的に」立てる戦略は往々にして失敗することが多いのも理解できる。